
薄いブルー~薄紫の花が好きで、その色の花ばかり育てていた時期があります。
夕暮れ時になるとブルーが冴えてさらに美しく幻想的に見えるのが不思議で。
その移ろいを見たいがために夕方にいそいそとイスとお茶を用意して、辺りがすっかり暗くなるまで眺めるのが日課でした。
「夕方になると青いお花綺麗だよね」と家人に言っても
「そう?ヒマだねー」とつれない返事。
まぁ、そんなのんびりしすぎた発言にはイライラもするでしょう。
夕方にお花を眺めなくなってからだいぶたった頃、色彩の勉強をしていたある日
飛び込んできた『プルキンエ現象』という言葉。
―薄暗い場所で赤い色は黒ずんで見え、青い色は明るく見える。
網膜にあり明るいところで働く錐体(すいたい)細胞は暗くなると機能が低下し、代わりに暗いところで働く桿体(かんたい)細胞の機能が上昇するため―
暇人の密かな楽しみだと思っていたことに『プルキンエ現象』なんて
立派な名前がついてるとは!
プルキンエさん(チェコの生理学者)バンザイ!
というわけで薄暗い場所ではブルーがとてもよく映えます。
夕方から夜のデートにはブルーを着ると綺麗ですよ。